2014年5月2日金曜日

冷たい校舎の時は止まる



冷たい校舎の時は止まる(上・下) (講談社文庫) 辻村 深月

雪の降る寒い朝、青南学院高校には3年2組の学級委員の鷹野博嗣、藤本昭彦、菅原、清水あやめ、桐原景子、辻村深月、佐伯梨香、片瀬充8人だけが登校して来た。担任の榊の姿も見つからない。
玄関の扉、1階の窓は開かず8人は校舎に閉じ込められる。
なぜ8人は閉じ込められたのか・・・。

辻村深月のデビュー作。
ちょっと長すぎる気もするが、これを大学生の時に書き上げた作者の能力に感服する。

菅原の回想が長いと思ったら色んな伏線が詰め込まれていた。
自殺者は思った通りだったが、どんな結末に持ってゆくのか想像がつかなかったが、おどろおどろしくなるのかと思ったら、結構爽やかに終わった。

☆☆☆☆★

0 件のコメント:

コメントを投稿